フェルメール 大阪展 || 絵画初心者の感想

 

あべのハルカス近鉄本店1階、ジュエリーショップmaruuです。

今回はあべのハルカスの近くにある、大阪市立美術館にて開催されている
フェルメール展に行ってきた感想の記録です。

 

絵画初心者の私が、なぜ、フェルメール展にいったのか。
それは私たちの取り扱う、オパールと繋がりを感じざるをえないため
何かヒントがあるのかもしれない。
それを探る為にも行かずにはいられませんでした。

 

当店でまず、オパールを見て立ち止まって頂く方々には、以下のような方々がとても多いのです。

① おばあちゃんや身内の方が持ってらっしゃって、どこか心にオパールが残っている方。

② 絵画や芸術、アートに興味がある方、もしくはそういったお仕事の方。

③ 直感

 

お店に偶然お立ち寄り頂いた方の多くが、絵画を見に行くのがご趣味という方々も。
それも海外まで本物を見に行きます。という本格派の絵画好きの方々もいらっしゃいます。

 

昨年あべのハルカスの美術館で、岡本太郎展を開催しているときは、複数のお客様が偶然のご来店から、

その日にオパールをご購入頂いたのが、複数回続いた日がありました。

 

その皆様が偶然、岡本太郎展のきっかけ。

 

それもオパールという石に特に興味もなく、こんなオパールがあったことすら初めて知って頂いた状況でした。

オーストラリア産のオパールが、ピクチャーオパールと絵画のように例えられることが多いので、想像するだけでも納得なのですが、絵画と宝石でその魅力に引き寄せられる人々。

 

そして今回のフェルメール展は日本史上初、一番規模が大きいとのこと。

なぜそんなに絵画に惹かれるのか、ヒントを探しに、フェルメール展に行って参りました。

 

お客様から事前に、音声ガイド(声:女優の石原さとみさん)を借りた方が、数倍楽めるというアドバイスを頂いていたので、音声ガイドを借りて見ていくことに。

まずは想像以上に人が多いことにびっくりでした。

なるべく一番前のポジションでせっかくだから見たい。
と、払った代金以上は楽しんでいく、そんな、自分のケチ根性も垣間見ながら、

そして、次はいつ本物を見れるかわからないので、1点1点出来る限り丁寧に見ていきました。

 

筆の質感、目の表現、光と影、洋服のサテン地から、モフモフまで、

その深みは見れば見るほど、奥深さが凄く、17世紀のオランダが今も生きているようなそんな抑揚感を感じました。

とりわけ今回日本初上陸の「取り持ち女」の絵。

 

ただ一人正面を向いた左側の男性は、フェルメールの自画像と言われているそうです。

 

そこには、何世紀も前に生きたフェルメールがこちらを向いて、未来の私たちに何かを訴えたい、いたずらっこのような表情に私には見えました。

フェルメールが絵を通して伝えたかった事とは何か。
見る人によって、色んな思いや想像ができると思います。

 

時代を超えて受け継がれる、心。

フェルメールが好んで使用した、青と黄色の色味はとてもインパクトが強かったです。

フェルメールブルーと称される、青の色使いは、当時、金よりも高かったラピスラズリを顔料におしげもなく、借金をしてまで使用しているそうです。

 

19世紀の画家、ゴッホがフェルメールの絵を「完璧なパレット」と絶賛したその表現力。

見る人の心を捉える、ダイナミックかつ深い静寂や詩情が、オパールとの共通点のような
気がします。

 

オパールは、フェルメール、ゴッホ、ピカソ、モネなど、名立たる画家たちから、

無名の画家まで、それぞれの個性や表現を表したような鉱物の宝石なのかもしれません。

 

石原さとみさんの音声ガイドでは、最後にこう締めくくられていました。
(ざっくり抜粋の記憶からの文章です)

「一瞬のうつろいが永遠の静けさを満ちさせ
日常のひとこまを描く。
何気ない日常こそが最高に美しい。

絵を通して伝えたかったこと。

絵画の見方に正解はありません。

美味しいものを食べるとき、
大好きな人を思っているとき、
あなたはどんな日常を描いてほしいですか?

日常のひとこまを描く絵画は
現代のSNSのようなものだったかもしれません」

 

絵から読み取る、色んな暗示。

SNSの発信は簡単ですが、フェルメールの作品はたった35点と言われています。
ひとつの作品に魂をこめたその1作、1作。

 

地球がなぜ、オパールを産み出したのか。
限りのあるオーストラリア産オパール。

 

日常のひとこまで、贅沢に身に着けてたい。
だからこそ、人の暮らしに心のゆとり、豊かさを自分自身で切り開き、創りだせるのかもしれません。

過去も現在も未来も、世界は大きく変わっているけれど、
人々の暮らしの根本は何も変わっていない。

フェルメールの表現力は、きっと本人の思い描きたかった、日々の日常に魂を込めて
エネルギーを注ぎ込んだ、永遠に受け継がれていく「何か」なのだと思います。

その「何か」は人それぞれ違うけれど、自分の思う大切なもの。

 

今回のフェルメール展を経験して、再発見と新たな気づきが多く、行ってみて良かったです。

直接見た絵画に出てくる女性たちが、今でも私に何か話しかけているような、
あの絵の中の人物の優しい目も忘れられません。

今もどこかで、素敵に暮らしを続けているようにしか思えない、不思議な感覚です。

 

絵画にも宝石にもある、人を引き込む力。

それに携わっているだけで、私も幸せなのです。

 

 

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